財布をなくす心配から、ようやく解放された。
というより、なくしてはいない。
でも「GPSを入れたから、もう大丈夫」と思えたことで、気持ちがずいぶん変わった。
わたしはよく財布をなくす。
落とすとか、盗まれるとかじゃなくて、
たいてい自分で置いた場所を忘れている。
車の中だったり、別のカバンだったり、スーツの内ポケットだったり。
家中を探し回って、出てきた時には、疲れ切っている。
ある日、たまたまAmazonのセールで見つけた小さなGPSタグを、財布に入れてみた。
名刺くらいのサイズ。
スマホと連携しておけば、財布の場所がアプリ上でわかるし、音を鳴らすこともできる。
「そんなものに頼るほどズボラか?」という気持ちも、正直あった。
でも、買ってみた。
財布に入れたあと、不思議と、財布をなくさなくなった。
厳密に言えば、置き忘れることも、焦って探すことも減った。
たぶん、「最悪でも見つかる」という安心感が、行動に余裕を生んだんだと思う。
財布に気を配るようになった。
GPSがあるのに、出番がない。
でもそれが、いちばんいい結果だと思った。
使う場面が来なかったのに、すごく助けられている。
それが、この小さなGPSの正体だった。
使うことを前提とした道具はたくさんあるけど、
「使わないことがいちばんうれしい道具」って、なんかいいなと思った。
最後まで読んでくださってありがとうございました。
ここまで考えずに買ったものでも、手放せないものもあります。
#忘れものは忘れた頃にやってくる
#GPSを働かせない日がいちばんいい
#備えてからが本番