うちの猫のごはんを変えてみたら、
毛並みが明らかに、悪くなった。
以前は、いわゆる“無添加”のフードを使っていた。
成分表示もシンプルで、値段はそれなりにしたけど、なんとなく安心感があった。
でもある日、スーパーで別のフードを見つけた。
よくある袋で、値段はいつもの半分くらい。
「ここ最近、あまり食べてくれないな」と思っていたタイミングだったから、
ちょっと違う味も試してみたくなった。
開けたときに香りがかなり強くて、
「これは食いつきよさそうだな」と思った。
実際、食べっぷりはよかった。がつがつ食べていた。
…その時点では、それが“良いサイン”だと思っていた。
最初の2〜3日は何の問題もなかった。
でも1週間ほど経ったころ、毛がパサついて見えるようになった。
毛づやというか、柔らかさというか、うまく言えないけど、触った感じがちがった。
もしかして、と思って成分表示を見てみた。
聞いたことのない名前の添加物がいくつか並んでいた。
「保存料」「香料」「調味料(アミノ酸等)」…なるほどな、と思った。
すぐに元のフードに戻した。
2日くらいで毛のツヤが少しずつ戻って、
1週間経つころには、元のふわふわした手触りに戻っていた。
気のせいじゃなかったんだと思う。
猫って、言わない。
「こっちのごはん、ちょっと合わないかも」って言ってくれたら助かるけど、
黙っていつも通り食べて、あとから体に出る。
あらためて、毎日食べるものの影響って、静かに出るんだなと思った。
人間だったら「最近なんか調子悪い」って言えるけど、猫は黙って“体で教えてくる”。
うちの猫はまだ若いけれど、それでもこうして不調が出るなら、
シニアになったときには、もっと慎重に選ばないといけない気がしている。
値段だけでは決められない。
香りや食いつきがよくても、それが“おいしい”とは限らない。
猫が言葉を持たないぶん、こっちがもう少し敏感でいなきゃいけないんだなと思った。
また別のフードに変える日が来るかもしれないけど、
そのときは、ちゃんと成分を見て、様子を観察して、
できるだけ長く、元気でいてもらえるように付き合っていきたい。
とりあえず今は、いつものごはんを、いつものように食べてくれている。
それだけで、ちょっと安心している。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
ちゃんとしてるつもりだったのに、あとから「ちがったかも」と気づくことってありますよね。
#ふりかけ卒業はまだ早かった
#飼い主は今日も添加物を食べている
#たべたくなる味には罠がある