頭の中のえんぴつ

ふと思ったこと、うまく言えなかった気持ち、ただ書きたくなった言葉たち。
頭の中で転がってたえんぴつの先を、少しだけ紙の上に置いてみました。

頭の中のえんぴつ

上司のバグが、今日も出ていた。

理不尽に怒られたときは、「上司のバグが今日も出た」と思うことにしてる。ただそれだけで、少しだけ気持ちが保てるようになった。
頭の中のえんぴつ

ポイントカード、今日も出せなかった。

出したらケチって思われそうで、出さなければ損した気がする。今日もまた、ポイントカードを見送った。
頭の中のえんぴつ

全治2日、のようなものです。

金曜の夜、床に倒れたバッグを自分のようだと笑った。働いただけなのに、なぜか“全治2日”の疲れを感じている。
頭の中のえんぴつ

ちゃんと曲がれた、と思う。

左折ひとつで、緊張する日がある。誰かの見送りに応えるって、案外むずかしい。
頭の中のえんぴつ

清々しかった、かもしれない夜

酔っていなかった夜、歩いて帰った40分。コンビニも自販機もない道で、少しだけ清々しくなった話です。
頭の中のえんぴつ

ありがたい、ありがたいんです、が。

アイスコーヒーに心奪われた日に、差し出されたのは湯気の立つホットコーヒー。ありがたいけれど、今日はちがった、そんな話です。
頭の中のえんぴつ

お茶と一緒に飲み込んだもの。

営業先での気まずい沈黙と、そっと出てきた湯呑み。その優しさに、助けられた気がした。
頭の中のえんぴつ

コンビニに、礼儀を置いてくる

コンビニで何も買わずに出たときの、説明できない申し訳なさ。心の中の礼儀だけが、置いていかれる。
頭の中のえんぴつ

踏まない理由はないけど。

ゼブラゾーン、マンホール、タイルの隙間。誰にも気づかれない“踏まないルール”を今日も守った。楽しくないけど、やめられない。そんな小さなスポーツの話。
頭の中のえんぴつ

本気出す前に、もう少しだけ。

会社には行く。でも本気は出していない。猫とカーナビだけが知っている、外回りという名の静かな延長戦。